レギュレータ
BA4906-V2
5. 各出力の発振止めのコンデンサについて
VDD (5pin)、COM (9pin)、AM (10pin)、FM (11pin) の各出力端子と GND 間には、発振止めのコンデンサを必ず入
れてください。コンデンサの容量は 10µF 以上で、温度特性等で容量変化の小さいタンタル電解コンデンサを推奨
します。
6. 過電流保護回路について
VDD (5pin)、AMP (6pin)、ANT (8pin)、COM (9pin)、AM (10pin)、FM (11pin) の各出力にはそれぞれの電流出力に
応じた過電流保護回路が内蔵されており、過電流時の IC 破壊を防止します。この保護回路は「垂下フの字型」の
電流制限で、IC では大容量コンデンサ等で瞬時に大電流が流れても電流制限されてラッチアップしないように余
裕を持って設計しております。また出力電圧 1VF 以下の場合、出力はショートモードとみなされ出力電流がより
制限されますので、セット設計の際にはよくご確認してくださるようお願いします。
7. サーマル回路内蔵について
熱的破壊防止のため温度保護回路を内蔵しておりますので、サーマル回路動作時には VDD 以外の全出力が OFF 状
態となりますが、一定温度に戻ると復帰します。
8. 各出力の回路構成について
VDD (5pin)、COM (9pin)、AM (10pin)、FM (11pin) の各出力は PNP パワートランジスタで構成されています。
VCC (7pin) 端子の電圧が下がった時、出力側の外付けコンデンサにより出力側の電圧が VCC 側の電圧より高くなっ
ても IC が破壊しないような対策をしています。
9. 接地についての注意
応用回路例に示された接地は、各接地とも GND (12pin) 端子に対して十分短いパターン引き回しとし、更に電気
的に干渉を生じないパターン配置してください。
10. ASO について
この IC には各種保護回路が内蔵されていますが、使用される状況によっては ASO を超えることも考えられます。
ASO を超えた時には破壊に至りますので常に ASO を超えない条件でご使用ください。
11. AMP、ANT 端子の地落について
IC の GND (12pin) 端子がオープンで、AMP (6pin)、ANT (8pin) 端子がバッテリの一端子に接続した場合(地落し
た場合)、IC 内部に寄生素子が発生し破壊する恐れがあります。破壊を防ぐには AMP / ANT 端子と GND 端子の
間にショットキーダイオードを入れるなどの対応をされることを推奨します。(Fig.4 参照)
電+
源
−
VCC
AMP
ANT
GND
Fig.4 地落防止回路図